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2013/9/11

チェコ・スロバキア

スロバキア政府、ガス供給会社を完全国有化

この記事の要約

スロバキア政府は4日、ガス供給会社SPPの完全国有化を閣議決定した。チェコのエネルギー企業EPHから株式49%を買収し、経営権も握る。これにより、国内一般世帯および中小企業向けのガス料金決定権を強める。フィツォ首相はすで […]

スロバキア政府は4日、ガス供給会社SPPの完全国有化を閣議決定した。チェコのエネルギー企業EPHから株式49%を買収し、経営権も握る。これにより、国内一般世帯および中小企業向けのガス料金決定権を強める。フィツォ首相はすでに今後数年は値上げしない方針を明らかにした。

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政府はEPHに5,900万ユーロを支払うとともに、SPPの債務の半分を引き受ける。SPPの子会社であるSPPディストリブーツィア(送ガス網管理)とユーストリーム(送ガス事業)に対する出資比率は従来通り、政府51%、EPH49%を維持する。

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EPHは今年初め、独エーオンおよび仏GDFスエズからSPP株49%と経営権を26億ユーロで買収した。しかし、政府が統制する一般世帯・中小企業向けガス料金が採算割れの水準で、債務が膨らんでいた。

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政府は備蓄しているガスの販売で1億7,000万ユーロの収入を見込むほか、ガスプロムからの調達価格引き下げを実現できるとみている。マラティンスキー・エネルギー相は3~4年以内の黒字転換を見込む。

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