ロシアの水力発電会社ルスギドロは極東に6基の大型水力発電所を建設する。極東地域の電力不足解消に貢献するのが目的。
\シリンスクに発電容量730メガワット(MW)、セレムジンスク、ルジノフスクに計770MW、ニシュネマンスクに600MW、ダルネレチェンスク400MW、ニシュネジェースク400MWの水力発電所をそれぞれ建設する。
\ルスギドロは水力発電所の建設に当って洪水対策を最優先する方針。極東では過去にアムール川の氾濫によって水力発電所が被害を受けた例があるためだ。同社のドッド社長は、貯水池のカスケードを通してアムール川に水位を下げる構想を表明している。新しい水力発電所で発電された電力はハバロフスクあるいは沿海州に送るため、長距離送電線を整備する必要がある。
\ルスギドロには水力発電所プロジェクトを実施するだけの資金的余裕はない。このため、いわゆるインフラ債の発行や増資、発電所の権益に一部売却によって資金を調達する必要があると見られている。
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