欧州復興開発銀行(EBRD)は6日、タジキスタンの食品メーカー、ヤクモス(Yakhmos)に現地中堅金融機関のエスカタ銀行(Bank Eskhata)と85万米ドルの協調融資を行うと発表した。EBRDは同国の中小企業融資に注力しているが、協調融資は初めてとなる。
\ヤクモスは加工食品や清涼飲料、アイスクリームを製造する同族会社。調達資金はミンチパイと冷凍肉を製造する2つの子会社の高速冷凍機の購入と製造設備の刷新にあてる。EBRDの小規模事業支援チームから経営刷新や事業戦略についてアドバイスも受ける。
\エスカタ銀行はマイクロ・中小企業融資に特化し、昨年、EBRDが市場経済への移行が遅れている諸国での中小企業融資促進を目的として立ち上げたMCFFプログラムに参加。最高300万米ドルの融資枠を確保するとともに、中小企業融資プログラムの開発や行員の研修などでEBRDの支援を受ける。
\EBRDはこれまでタジキスタンに公共サービスやインフラ分野を中心に約4億米ドルを投資している。
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