ハンガリー石油最大手のMOLが15日発表した2013年7-9月期の最終損益(IFRS基準)は300億フォリントの赤字となり、前年同期の黒字(676億フォリント)から悪化した。イタリアの製油所閉鎖による1,230億フォリントの特別損失が響いた。営業収支も前年同期の1,030億フォリントの黒字から508億フォリントの赤字に転落した。
\売上高はほぼ横ばいの1兆4,289億フォリントだった。一方、原材料費は5%増の1兆1,708億フォリント、営業コストは12%増の1兆5,008億フォリントに膨らんだ。さらに、金融損失が4倍以上の217億フォリントに急増した。
\希薄化後一株収支は339フォリントの赤字となった。
\下流事業の売上高は3%増の1兆3,165億フォリントに増えたが、営業収支は920億フォリントのマイナスで、前期に引き続き赤字となった。
\上流事業の売上高は14%減の1,552億フォリントに縮小。営業利益も41%減の424億フォリントに落ち込んだ。
\ \■1-9月期でも大幅減益
\ \1-9月期の売上高は1%減の4兆775億フォリント、原材料費は前年同期並みの3兆2,982億フォリントだった。営業経費が3%増の4兆517億フォリントに拡大した影響で、営業利益は86%減の258億フォリントに激減した。
\金融損失が66%増の473億フォリントに悪化し、純益は88%減の167億フォリントに激減した。
\9月末現在の資産総額は1年前に比べて4%減の4兆6,896億フォリント、長期債務額は1兆1,163億フォリントだった。
\(1HUF=0.46JPY)
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