2013/11/20

ハンガリー

ハンガリー製薬大手エージス、10%増益

この記事の要約

ハンガリーの製薬大手エージスが12日発表した2013年9月期連結決算(10-9月、国際会計基準、未監査)は、純益が前期比10.2%増の204億1,200万フォリントに拡大した。\ 売上高は2.2%増の1,357億2,40 […]

ハンガリーの製薬大手エージスが12日発表した2013年9月期連結決算(10-9月、国際会計基準、未監査)は、純益が前期比10.2%増の204億1,200万フォリントに拡大した。

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売上高は2.2%増の1,357億2,400万フォリントに微増した。一般管理・販売費が589億2,000万フォリントと8.2%増加し、営業利益は3.5%減の197億1,500万フォリントに縮小した。

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一方で金融利益が19億1,600万フォリントと96.2%拡大。付加税負担の減少などによる「その他の営業収支」が改善し、純益の増加を確保した。資産価値の増減を加味した包括利益は9.9%増の104億6,400万フォリントだった。

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地域別の販売動向をみると、本国ハンガリーでは医薬品助成制度が価格低下を招き、売上高が8%減の287億500万フォリントに縮小した。しかし、フォリントベースの輸出高が5%伸びて減少分の相殺に成功した。売上高に占める国外の比率は79%に上昇している。

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最大の輸出先であるロシアへの出荷高がユーロベースで9%増加するなど、独立国家共同体への輸出は10%伸びた。中でもウクライナは20%の伸び幅を示した。

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中東欧地域はスロバキアへの輸出減が足を引っ張り3%の増加にとどまった。

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■仏セルヴィエが全株式取得へ

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エージスの筆頭株主である仏製薬大手セルヴィエは14日、株式公開買い付けにより出資比率を50.91%から96.43%に引き上げたと発表した。これを受けて少数株主排除(スクイーズアウト)手続きを開始し、今月29日までに残る株式を1株あたり2万8,000フォリントで取得する。完全子会社化した後、エージスのブダペスト証取上場を廃止す方針だ。

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(1HUF=0.46JPY)

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ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ
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