日系企業がトルコへの関心を高めている。トルコ投資庁(ISPAT)のアイジュ長官によると、トルコ進出を検討している日系企業は現在、120社以上に上る。若く豊富な人口を擁し、スキルの高い被用者を確保できることに加え、欧州・アジア・アフリカの間に位置する地の利、経済的・政治的安定性が魅力となっているもようだ。
\長官は日本企業にトルコの重要なインフラプロジェクトを発注した事例として◇シノップ原発建設◇ボスプラス海峡地下鉄建設◇イズミット湾横断橋建設――を指摘。これらのプロジェクトを含めたさまざまな協力を通して、両国間の信頼関係が強まり、より多くの日本企業が進出を検討する結果になったとみている。
\長官によると、これまでに日本から200企業がトルコに進出している。また、現在進行中の大型投資案件として住友ゴムのチャンクル工場建設(5億米ドル)、ブリサ・ブリヂストン・サバンジ・タイヤのアクサライ工場建設(3億ドル)を挙げた。
\新たに進出する場合、◇現地企業の買収◇新規プロジェクト投資◇支社開設――などの方法があるとしたうえで、三菱東京UFJ銀行(BTMU)の現地法人が営業を開始したことで、日本企業の資金調達がやりやすくなったと指摘した。
\トルコで事業を展開する外国企業の数は、2003年には5,000社に過ぎなかった。しかし、10年後の現在は3万2,000社にまで増えている。
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