ハンガリーとオーストリアの地域鉄道会社GYSEVは9日、鉄道交通管制センター建設工事の入札を公示した。設計を含めた総工費は61億5,000万フォリントを見込んでおり、応札価格の低い業者に発注する。資金は全額EUの助成金から賄われる予定。応札の締め切りは1月16日。
\発注内容は、ハンガリー西部のソンバトヘイの鉄道交通管制センターの新設をはじめ、チョルナの既存センターの拡張、オーストリアとの国境にあるショプロンの交通監視センターの新設、7つの駅の安全装置遠隔操作システムの設置など、多岐にわたる。応札業者には、駅舎安全装置設置・刷新工事で過去5年間の受注額が2億5,000万フォリント以上であるなど、EU圏での工事実績が求められる。
\GYSEVは2011年、ハンガリー国営鉄道MAVから北西部のショプロンと南西部のセントゴットハルトをソンベトヘイ経由で結ぶ路線を取得し、これまで約500億フォリントを刷新工事に投資した。また、走行安全性と快適性の向上を図るため、スイスの鉄道車両メーカー、シュタードラーに最高時速160キロメートルの電車「Fliert」を10編成発注しており、年内にも2編成が納品される予定だ。
\（1HUF＝0.47JPY）
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