2014/1/29

ポーランド

シェールガス開発ペースが減速、外国企業の撤退相次ぐ

この記事の要約

ポーランドでシェールガスの試掘件数が減少している。現地紙『ジェチポスポリタ』が環境省のデータを引用して報じたところによると、2013年の試掘件数は13件と、前年の半分の水準に落ち込んだ。内訳はポーランド石油・ガス採掘公社 […]

ポーランドでシェールガスの試掘件数が減少している。現地紙『ジェチポスポリタ』が環境省のデータを引用して報じたところによると、2013年の試掘件数は13件と、前年の半分の水準に落ち込んだ。内訳はポーランド石油・ガス採掘公社(PGNiG)と石油最大手PKNオルレンが各4件、資源開発会社ヴィーゼント・オイル・アンド・ガスと米シェブロンが各2件、米マラソンオイルが1件だった。

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試掘件数が落ち込んでいる背景には、外国企業がポーランドでのシェールガス開発から相次いで撤退していることがある。これまでにエクソンモービル、マラソンオイル、タリスマンエナジーが撤退したほか、イタリア炭化水素公社(ENI)も撤退の方針を固めたと先ごろ報じられた。ソビエスキー総合研究所のチュマル氏は、シェールガス開発が低調な理由として、地質条件が複雑で、これまで考えられていたよりも採掘のハードルが高いことや、シェールガス開発に関する法律が整備されていないことなどを挙げる。また、石油と天然ガスの生産事業者に対する新たな課税制度の導入が計画されていることも投資家を遠ざけていると指摘している。

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