2014/2/12

ロシア

露ハイパーマーケットのレンタ、IPOを計画

この記事の要約

ロシアのスーパー大手レンタは3日、国際預託証券(GDR)の形で新規株式公開(IPO)を行い、ロンドン証券取引所およびモスクワ証券取引所に上場する計画を明らかにした。現地メディアによると、最高10億米ドルの調達を目指すもよ […]

ロシアのスーパー大手レンタは3日、国際預託証券(GDR)の形で新規株式公開(IPO)を行い、ロンドン証券取引所およびモスクワ証券取引所に上場する計画を明らかにした。現地メディアによると、最高10億米ドルの調達を目指すもようで、露小売企業としては2010年のO’Keyのロンドン証取上場(約4億2,000万米ドル)以来、最大規模となる。

クレディスイス、JPモルガン、VTBキャピタルがグローバルコーディネーターで、同3社に加えドイツ銀行とUBSインベストメントバンクが共同主幹事として参加する。ロンドン証取の上場認可が下り次第、モスクワ証取でも同様の手続きを行う計画だ。

レンタの主要株主は米投資会社TPG(出資シェア49.8%)、欧州復興開発銀行(21.5%)、VTBキャピタル・プライベートエクイティ(11.7%)。経営責任者・役員を除く全株主がIPOに参加する予定だ。

レンタはロシア小売業界第2位で、国内45都市でハイパーマーケット77店とモスクワでスーパーマーケット10店を展開する。2013年の売上は前年比31.3%増の1,443億ルーブル、純利益は38.1%増の71億ルーブルだった。(1RUB=●)