中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2014/2/19

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

クロアチア産業戦略、輸出拡大に向け製造業強化

この記事の要約

クロアチア政府は輸出拡大に向けて製造業を強化する方針だ。1月に発表された産業戦略によると、大型投資の実現に向けて行政手続の簡易化や、公的資金の有効活用に力を入れる。ただ、国内には森林・水源など国有資産の売却・長期賃貸を可 […]

クロアチア政府は輸出拡大に向けて製造業を強化する方針だ。1月に発表された産業戦略によると、大型投資の実現に向けて行政手続の簡易化や、公的資金の有効活用に力を入れる。ただ、国内には森林・水源など国有資産の売却・長期賃貸を可能にする条項を中心に反対の声も強く、ミラノビッチ首相率いる中道左派政権が改革を断行できるかどうかに注目が集まる。

改革派として知られるヴルドリャク経済相は、製薬、電子・光学機器、金属加工、電機、工作機械、ソフトウエア開発といった輸出産業の育成を促進したい考えだ。2020年までの目標として、◇工業生産高を年2.85%拡大◇最低8万5,000人の雇用創出◇生産効率69%改善◇輸出高30%増加――を掲げる。

行政面では投資助成申請の窓口を2つに絞るほか、許可承認手続きのスピードアップを図る。

クロアチア経済は金融危機以来、縮小を続けてきた。2012年は実質5.5%減、13年も2.8%減少したと推測されている。2012年の国内総生産(GDP)に占める製造業の比率は13.9%まで低下した。

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