2014/3/5

総合・マクロ

EUがモルドバ市民にビザ免除へ、欧州議会が承認

この記事の要約

欧州議会は2月27日に開いた本会議で、モルドバの市民がEUの大部分の国を旅行する際のビザ(査証)取得義務を免除する案を承認した。同案はEU加盟国の承認を経て正式決定となる見込み。 ビザ免除は、生体認証(バイオメトリック) […]

欧州議会は2月27日に開いた本会議で、モルドバの市民がEUの大部分の国を旅行する際のビザ(査証)取得義務を免除する案を承認した。同案はEU加盟国の承認を経て正式決定となる見込み。

ビザ免除は、生体認証(バイオメトリック)パスポートを保有している人に認められる。これらの人は「シェンゲン協定」参加国(英国、アイルランド、ルーマニア、ブルガリア、クロアチアを除くEU諸国およびノルウェー、アイスランド、スイス)をビザなしで旅行することができるようになる。

モルドバはEUとの連携強化を目指しており、昨年11月に貿易、政治、社会、文化、安全保障面の結びつきを強める「連合協定」に仮調印した。ビザ免除によってEUとの関係が深まることになる。

EUは2008年からモルドバ市民のビザ取得手続きを簡素化し、2010年にビザ免除の交渉を開始した。欧州委員会はモルドバが国境管理強化や犯罪捜査でのEU当局との連携強化といった基準を満たしたと認定し、ビザ免除の実施を提案していた。

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