ポーランド大手銀行ゲティン・ノーブル銀行のリテール部門であるゲティン銀行は、口座開設やカード発行などの諸手続きをセルフサービスで行える無人店舗「ゲティン・ポイント」の営業を開始した。店舗に設置される専用端末(VTM)はゲティン・ノーブルと日立(日立ヨーロッパ)、ATM大手の独ウィンコール・ニックスドルフが共同開発したもので、本人確認に指静脈認証技術を採用していることが大きな特徴だ。日立とゲティン銀行が2月27日、明らかにした。
ゲティン・ポイントのVTMでは、まず顧客が指を認証装置にかざして認証を受けたのち、サービスへのログインや各種の手続きを進める。なりすましによる不正アクセスを防止するため、生体認証による本人確認だけでなく、顧客のIDカードを正確に読み取る最新式スキャナー、署名を手書き入力するための専用タブレットなど複数の認証システムを組み合わせ、高いセキュリティレベルを確保している。
日立によると、指静脈認証システムでは日立オムロンターミナルソリューションズの製品が採用されている。VTMを設置した無人店舗を展開する銀行はほかにもあるが、生体認証による電子署技術を欧州で採用したのは同行が初めてという。