2014/3/5

ポーランド

IT市場で拡大続く

この記事の要約

ポーランドのIT市場が拡大を続けている。市場調査会社PMRのまとめによると、同市場の2012年の売上高は296億ズロチとなり、前年から6.3%増加した。国内景気の回復に伴い企業は今後ITへの投資を活発化させると見られてお […]

ポーランドのIT市場が拡大を続けている。市場調査会社PMRのまとめによると、同市場の2012年の売上高は296億ズロチとなり、前年から6.3%増加した。国内景気の回復に伴い企業は今後ITへの投資を活発化させると見られており、特にクラウドコンピューティング対応ソリューションの需要拡大が期待できる。

また、IDCポーランドによると、13年のクラウドサービス市場は前年比25%増の2億6,000万ズロチに拡大した。17年までは同様のペースで成長が続き、市場規模は3倍に拡大すると見込まれている。オックスフォード・エコノミクスの調査では、クラウドソリューションを導入している企業は全体の35%で、今後3年以内にさらに30%が導入を予定している。現在は電子メール、ドキュメント流通、アーカイビング、バックアップに需要が集中しているが、今後はモバイルソリューション、分析プログラム、ERP(企業資源計画)ソリューションをはじめとする業務管理システムの需要が増えると予想される。エピコル・ソフトウエア・ポーランドのコンサルティングディレクター、クシシュトポルスキ氏は、「ERPシステムをモバイルデバイスで利用したいという要望がマネージャーやスペシャリストの間で多い。企業プロセスの管理は時と場所を選ばず可能になる」と説明する。

一方、ビーアム・ソフトウエアのラフワルスキ氏は、ネットワークとデータのセキュリティが今後の課題となると指摘する。PMRによると、大企業の98%はファイアウォール、アンチウイルス、アンチスパムソフトウエアを導入し、82%がデータのバックアップを作成している。こうしたセキュリティ対策市場の規模は12年の11億ズロチから16年は20億ズロチに拡大すると予想されている。

(1PLN=33.53JPY)

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