2014/3/12

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

スロベニア家具販売大手レスニナ、クロアチアで出店加速

この記事の要約

スロベニアの家具販売大手レスニナは、クロアチアへの出店を加速している。今年はザダルに、17年までにオシエクとプーラにそれぞれ店舗を開設するほか、スプリットにある店舗で拡張を計画している。投資総額は8,000万ユーロにのぼ […]

スロベニアの家具販売大手レスニナは、クロアチアへの出店を加速している。今年はザダルに、17年までにオシエクとプーラにそれぞれ店舗を開設するほか、スプリットにある店舗で拡張を計画している。投資総額は8,000万ユーロにのぼる見通しだ。

レスニナはクロアチアの家具販売市場で30%のシェアを誇る。2013年の売上高は前年の6億9,200万クナ(9,030万ユーロ)とほぼ同水準になったもようだ。今年は家具製造販売で世界最大手であるスウェーデンのイケアがザグレブに初出店するなど、競争環境は厳しさを増しているが、レスニナ・クロアチアのマグダレンツ社長は、「我が社はスロベニア市場で新たなプレーヤーが増えるごとに一段の成長を遂げており、クロアチアでも同様だと考えている」と楽観的な見方を示している。レスニナは2010年からオーストリアの家具販売大手XXXルッツの傘下にある。

クロアチアの木材産業は企業数が1,300社、就業者数は1万9,000人。このうち8,500人が家具製造に従事している。12年の木材産業の売上高は約10億ユーロで、うち3分の1を家具製造が占めた。また、13年1-9月期のクロアチアの家具輸入額は1億5,100万ユーロで、前年同期から13%減少した。