2014/3/26

総合・マクロ

中東欧景況感、3月は悪化にブレーキ

この記事の要約

ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)とオーストリアのエルステ銀行が共同でまとめた3月の中東欧・トルコ銀行景況感指数は8.1となり、前月から0.9ポイント低下した。2012年12月以来の最低水準を更新したが、1、2月に比 […]

ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)とオーストリアのエルステ銀行が共同でまとめた3月の中東欧・トルコ銀行景況感指数は8.1となり、前月から0.9ポイント低下した。2012年12月以来の最低水準を更新したが、1、2月に比べると下げ幅は大きく縮小した。

国別では過去3カ月に大きく低下したクロアチアとトルコが2ケタの伸びを示した。その他の中東欧諸国は逆に、すべて2ケタの落ち込みとなった。

現状判断指数は前月比で20ポイント減のマイナス25.7に落ち込んだ。ハンガリーとルーマニアがそれぞれ16.2ポイント、10.1ポイントの大きな低下となった。

一方、過去3カ月で60ポイント以上下げたトルコは6.4ポイントのプラスとなり、安定化の兆しがみえている。

中東欧・トルコ銀行景況感指数は、ZEWとエルステ銀がブルガリア、クロアチア、チェコ、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、セルビア、スロバキア、スロベニア、トルコの10カ国を対象に、各国の金融市場専門家の景況判断を集計して毎月発表している。(東欧経済ニュース2月26日号「中東欧景況感の悪化続く」を参照)