タイのポリマー樹脂製造大手インドラマ・ベンチャーズがポーランドの生産拠点を強化する。ポーランド経済省によると、国内北部のヴウォツワヴェクにあるポリエチレン・テレフタレート(PET)工場の拡張に約1億ズロチ(2,360万ユーロ)を投資する計画だ。
ヴウォツワヴェク工場ではペットボトルなどの原料となるPET樹脂顆粒を生産する。設備拡張により、年間生産能力を現在の15万3,000トンから21万9,000トンに引き上げる。2012年に同市がポンメルン経済特区の新開発区となり、多様な投資優遇措置を享受できることが、拠点強化の大きな魅力になっている。
インドラマは11年に韓国SKケミカルズを買収し、同工場を傘下に収めた。当初、13年末までに生産能力を36万トンに引き上げる考えを示していた。