2014/4/30

バルト三国

エストニア、外資導入が成長支える

この記事の要約

エストニアは外資の導入を積極的に推進しており、外国直接投資(FDI)の対国内総生産(GDP)比率は84%に達している。同国は2008年から09年にかけて深刻なリセッションに陥ったものの、その後は順調な景気回復を遂げ、欧州 […]

エストニアは外資の導入を積極的に推進しており、外国直接投資(FDI)の対国内総生産(GDP)比率は84%に達している。同国は2008年から09年にかけて深刻なリセッションに陥ったものの、その後は順調な景気回復を遂げ、欧州委員会の最新の予測によると、今年は2.3%のプラス成長となる見通しだ。

ドイツ・バルト商工会議所がエストニアに進出するドイツ企業を対象に行った調査によると、ビジネス立地としてのエストニアは総合点が2.3となり、欧州連合(EU)に加盟する新興国の中で最も高い評価を得た。政治・社会状況の安定、有利な税制、良好な支払いモラル、効率的な行政、教育水準の高さなどが高評価につながった。

ドイツの対エストニア直接投資残高は3億3,300万ユーロ。メーリンク、クライド・ベルゲマン、MSバルティ・トラフォ、シーメンス、DHL、キューネ&ナーゲルなどがある。電子機器は機械製造、金属加工、家具製造に加え、今後はITセクターへの投資が拡大すると見込まれている。