2014/5/7

ロシア

ロシア商用車大手、13年は大幅減益

この記事の要約

ロシアの商用車最大手GAZが4月30日発表した2013年通期決算(IFRS基準)の最終利益は40億ルーブルと、前年の半分に縮小した。営業利益(EBITDAベース)は11%減の127億ルーブルだった。 一方、売上高は12. […]

ロシアの商用車最大手GAZが4月30日発表した2013年通期決算(IFRS基準)の最終利益は40億ルーブルと、前年の半分に縮小した。営業利益(EBITDAベース)は11%減の127億ルーブルだった。

一方、売上高は12.9%増の1,434億ルーブルとなり、金融危機前の水準に回復。従業員1人当たり月間売上高は11%増の21万5,000ルーブルと、過去最高を記録した。

2013年は、製品ラインナップのリニューアルと技術の近代化に重点を置いて投資を行った。軽商用車「GAZelle NEXT」の最新モデルの量産を開始したほか、ソチ五輪向けバス「GOLAZ」と「LIAZ」の提供や新型中型バス「Vector」の生産を開始した。このほか、天然ガスやメタンガスを燃料とする車両の開発や、フォルクスワーゲン、ゼネラルモーターズ、ダイムラーとの共同事業で、5車種の組み立てを開始した。

ソロキン社長は、「商用車市場は景気低迷を反映して厳しい状況が続いているが、我が社は信頼性が高くコストパフォーマンスが良い最新の製品を生産しており、顧客からの需要は高い。こうした理由からマーケットリーダーの地位を維持しており、今後の見通しも明るい」と述べた。

(1RUB=2.87JPY)