2014/5/21

チェコ・スロバキア

韓ネクセンタイヤ、チェコにタイヤ工場建設か

この記事の要約

韓国のネクセンタイヤがチェコにタイヤ生産拠点を設置するもようだ。チェコ経済紙『ホスポダージュスケー・ノヴィニィ』が15日に報じたもので、228億コルナ(8億3,200万ユーロ)を投じて同国北西部のジャテツ市に工場を建設し […]

韓国のネクセンタイヤがチェコにタイヤ生産拠点を設置するもようだ。チェコ経済紙『ホスポダージュスケー・ノヴィニィ』が15日に報じたもので、228億コルナ(8億3,200万ユーロ)を投じて同国北西部のジャテツ市に工場を建設し、チェコ国内および周辺諸国に生産拠点を持つ自動車メーカーに製品を供給する。生産施設は段階的に拡張していき、最終的な投資額は約400億コルナ(15億ユーロ)に上る見込み。雇用規模は当初1,000人で、最終的に2,300人に拡大するとみられる。

ジャテツの地元ウースチー州の政府関係者は、工場設置に向けた同社との交渉が進んだ段階にあり、28日にも契約を締結する見通しを明らかにした。日刊紙『プラヴォ』によると、州当局は14日に臨時会議を開き、ネクセンタイヤへの工場用地売却を承認したという。

ネクセンタイヤは韓国と中国に工場があり、欧州向け製品もこれらの工場から輸出してきた。今回の欧州工場設置ではポーランドとブルガリアも候補に挙がっていたが、同社が◇チェコ東部ノショビツェにある現代自動車の工場と起亜自動車のスロバキア工場(ジリナ)に製品を供給している◇フォルクスワーゲン子会社シュコダの「オクタビア」「ラピード」向けに標準装備タイヤを供給することになった――事情を踏まえチェコに白羽の矢を立てた。