ハンガリー石油・ガス大手MOLは10日、パキスタンの合弁会社、ガウリ・ジョイントベンチャー(GJV)が、同国北東部で有望な油田を発見したと発表した。
油田が発見されたのはパンジャービ州ジュレムにあるガウリ鉱区。MOLによると、試験井の流量は5,500バレル/日と、国内最高レベルだという。MOLは、今回の発見によってガウリ鉱区全体の埋蔵量についての予測を発表するのは時期尚早だとしながらも、同鉱区の埋蔵量を2,200万バレルとするパートナー企業の当初予測を支持すると述べた。同鉱区のオペレーターであるマリ・ペトロリアム・カンパニー(MPC)は拡張坑井試験を今月末までに開始することを目指している。
GJVにはMPCが35%、パキスタン・ペトロリアムが35%、MOLが30%をそれぞれ出資している。MOLは昨年3月、MPCからガウリ鉱区の権益30%と、オマーンの43B鉱区の権益20%を取得した。
MOLは現在、パキスタンのカイバル・パクトゥンクワ州にあるタル天然ガス鉱区で合弁生産を行っている。3月中旬には 天然ガスの生産量が5,830石油換算バレル/日(boed)、原油/コンデンセートが7,500バレル、液化石油ガス(LPG)が2,520boedにそれぞれ拡大したと発表した。