2014/6/25

総合・マクロ

中東欧諸国の1人当たりGDP、いずれもEU平均以下に

この記事の要約

欧州連合(EU)加盟国の間で、購買力平価(PPP)による1人当たり国内総生産(GDP)の差が最大で約6倍に達している。EUの欧州統計局(ユーロスタット)が18日発表した2013年のデータ(速報値)で明らかになった。中東欧 […]

欧州連合(EU)加盟国の間で、購買力平価(PPP)による1人当たり国内総生産(GDP)の差が最大で約6倍に達している。EUの欧州統計局(ユーロスタット)が18日発表した2013年のデータ(速報値)で明らかになった。中東欧諸国はいずれもEU平均を下回った。

EU平均を100とする指数値で比較すると、ルクセンブルグが264と2位のオーストリア(129)を大きく引き離してトップに立っている。その他の国は127~47の間となった。

中東欧ではスロベニアが83で最も高かった。これにチェコ(80)、スロバキア(76)、リトアニア(74)、エストニア(72)、ポーランド(68)が続いた。ハンガリーとリラトビアは67で同位。クロアチアは61、ルーマニアは54、EU最下位のブルガリアは47と半分以下にとどまった。

旧加盟国ではポルトガルとギリシャがいずれも75と苦戦している。

加盟候補国のモンテネグロは42、セルビアは36、マケドニアは35だった。また、トルコは55、アルバニアは30、ボスニア・ヘルツェゴビナは29となった。

暮らしの豊かさの指標とされる1人当たり現実個別消費(AIC)でも、最高のルクセンブルグ(138)と最低のブルガリア(49)の差は3倍近い。ここでも中東欧諸国はすべて平均を下回った。

中東欧の1位はリトアニア(78)だった。スロベニア、ポーランドとスロバキア、チェコは70台、ラトビア、エストニア、ハンガリー、クロアチアは60台、ルーマニアは54だった。ブルガリアは唯一、50を下回った。