2014/6/18

チェコ・スロバキア

韓国タイヤ大手のネクセン、チェコ投資計画で政府と合意

この記事の要約

韓国タイヤ大手ネクセンが、チェコでタイヤの現地生産を開始する。チェコ政府は16日、同社が北西部のジャテツ工業団地にタイヤ工場を新設する計画を承認した。初期投資額は228億コルナ(8億3,000万ユーロ)に上る。同社が欧州 […]

韓国タイヤ大手ネクセンが、チェコでタイヤの現地生産を開始する。チェコ政府は16日、同社が北西部のジャテツ工業団地にタイヤ工場を新設する計画を承認した。初期投資額は228億コルナ(8億3,000万ユーロ)に上る。同社が欧州に生産拠点を設けるのはこれが初めて。

計画によると、2年後に生産を開始し、2017年末までに生産能力を年600万本に引き上げる。現代自のノショヴィツェ工場、起亜のスロバキア・ジリナ工場のほか、シュコダのムラダー・ボレスラフ工場にも製品を出荷する予定だ。追加投資も検討しており、実現すれば投資総額が対チェコ国外直接投資(FDI)として最大の400億コルナに拡大する可能性もあるという。政府では第1期投資だけで1,000人の雇用創出効果を見込む。

ネクセンはフォルクスワーゲン(VW)などからの受注を受けて、欧州での生産事業立ち上げを検討していた。(東欧経済ニュース5月21日号「韓ネクセンタイヤ、チェコにタイヤ工場建設か」を参照)