2014/6/18

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

セルビア利下げ、8.5%に

この記事の要約

セルビア国立銀行(中銀)は12日、主要政策金利を0.5ポイント引き下げ、8.5%に設定した。インフレ圧力が依然として弱いことを受けたもの。利下げは5月に引き続き2カ月連続。 中銀は、◇5月のインフレ率が2.1%と、中銀の […]

セルビア国立銀行(中銀)は12日、主要政策金利を0.5ポイント引き下げ、8.5%に設定した。インフレ圧力が依然として弱いことを受けたもの。利下げは5月に引き続き2カ月連続。

中銀は、◇5月のインフレ率が2.1%と、中銀の目標水準(2.5~5.5%)を下回っている◇欧州中央銀行(ECB)の利下げによってユーロ安が進み、国際資本市場の流動性が改善する――ことでインフレ圧力が引き続き弱まると判断。先月の洪水被害による物価上昇圧力はないとしている。

今年の国内総生産(GDP)は水害の影響で伸び悩む見通しだ。国際収支も以前の予測から悪化する。それでも財政赤字の対GDP比は昨年より改善すると見込んでいる。

従来、今年の財政赤字は7.1%と予測されていた。洪水による損害額は推定で最大20億ユーロに上り、政府による赤字圧縮のさらなる足かせとなっている。

国際通貨基金(IMF)は先月にヴチッチ新内閣と予防的融資枠交渉を予定していたが、水害を受けて秋に先延ばしする方針を示している。「政府の経済政策方針が固まり、水害地域の復興費用の規模が判明する」のを待つ姿勢だ。

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