米格付け会社のフィッチは20日、ラトビアの信用格付けを「BBBプラス」から1段階引き上げ「Aマイナス」とした。見通しは「安定的」。国家財政の健全性と経済成長の見通しが明るいことが格上げにつながった。
フィッチによると、同国の財政赤字はユーロ圏諸国の中でも低い水準にあり、今年から2016年までの3年間は平均で国内総生産(GDP)の0.9%にとどまる見通しだ。また、ウクライナ情勢をめぐる不透明感があるものの、GDPは今年3.6%、来年は3.8%拡大する。金融業界の安定性も強みとなっている。
一方で、懸念材料としては、対外債務がGDPの35.5%に上っていることを挙げている。