2014/7/2

総合・マクロ

アルバニアがEU加盟候補国に認定、EU入りへ一歩前進

この記事の要約

EU加盟国は6月24日にルクセンブルクで開いた総務理事会で、アルバニアを加盟候補国として認定することで合意した。アルバニアはこれまで3度にわたって拒否された同認定をようやく受け、悲願のEU加盟に向けて一歩前進した。 アル […]

EU加盟国は6月24日にルクセンブルクで開いた総務理事会で、アルバニアを加盟候補国として認定することで合意した。アルバニアはこれまで3度にわたって拒否された同認定をようやく受け、悲願のEU加盟に向けて一歩前進した。

アルバニアは2009年、EU加盟の第一段階である「安定化・連合協定(SAA)」に調印。同年にEU加盟を申請した。しかし、次の段階となる加盟候補国認定は、政治・経済改革や汚職、組織犯罪対策の遅れが障害となり、見送られてきた。

欧州委員会は昨年10月に発表したEU拡大に関する年次報告書で、同国で関連改革が進んでいると評価し、加盟候補国認定を勧告。総務理事会は勧告受け入れを決め、27日の首脳会議で同認定を正式承認した。

ただ、EUはアルバニアに対して、行政・司法改革、汚職・組織犯罪対策、人権問題改善などで一層の取組みが必要と指摘しており、次のハードルとなる加盟交渉の開始には、これらの問題での進展が求められる。

バルカン諸国ではスロベニア、クロアチアがEUに加盟。モンテネグロ、セルビア、マケドニアが加盟候補国として認定済みで、モンテネグロとセルビアは加盟交渉を開始している。