2014/7/23

ハンガリー

景況感指数が悪化、8カ月ぶり低水準に

この記事の要約

ハンガリー経済研究所(GKI)とオーストリアのエルステ銀行が20日発表した7月のハンガリー景況感指数(季節調整値)は前月を2.9ポイント下回るマイナス3.9となり、昨年12月以来の低水準に落ち込んだ。 企業景況感が4ポイ […]

ハンガリー経済研究所(GKI)とオーストリアのエルステ銀行が20日発表した7月のハンガリー景況感指数(季節調整値)は前月を2.9ポイント下回るマイナス3.9となり、昨年12月以来の低水準に落ち込んだ。

企業景況感が4ポイント減の1.4に悪化した。消費者景況感は0.4ポイント上昇のマイナス18.9と、わずかながら改善した。

企業の期待指数は建設業を除き全業界で低下した。それでも、景気拡大を見込む企業の数が、縮小を見込む企業をわずかながら上回っている。

製造業の景況感は3カ月連続で低下した。現況判断、生産見通しが落ち込んだ。受注も低下したが、国外受注に限ると大きく改善した。

建設業景況感はわずかな上昇にとどまったが、それでも過去12年間の最高値に達した。過去3カ月の業況が大幅に改善し、受注もやや増加した。

流通業では在庫、受注見通しが悪化した。サービス業景況感は再び5月の水準に低下した。事業環境判断と売り上げ見通しがいずれも悪化した。

今後の価格の動きについては、上昇を予想する企業と低下を予想する企業の数が、ほぼ全ての業界で拮抗した。雇用意欲は製造業とサービス業で大きく減退する一方、建設業と流通業でやや改善した。全体としては、雇用拡大を予定する企業の方が削減を予定する企業よりも少し多い。

ハンガリー経済の見通しは建設業で変化なしだったが、他の業界では悪化した。

消費者景況感は過去3カ月間、ほぼ同じ水準を保っている。家計見通しと、高額耐久消費財の購入見通しはやや改善。貯蓄見通しはやや悪化した。また、価格上昇を見込む人が増えた。ハンガリー経済の見通しについては、変化がなかった。

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