2014/11/5

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

オーストリアのヒポ・アルペ銀、バルカン事業を米ファンドに売却

この記事の要約

国有化されたオーストリアのヒポ・アルペ・アドリア銀行は10月30日、バルカン諸国の事業を米投資ファンドのアドベント・インターナショナルに売却することで基本合意したと発表した。 売却するのはスロベニア、クロアチア、セルビア […]

国有化されたオーストリアのヒポ・アルペ・アドリア銀行は10月30日、バルカン諸国の事業を米投資ファンドのアドベント・インターナショナルに売却することで基本合意したと発表した。

売却するのはスロベニア、クロアチア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ事業の統括部門であるヒポSEEホールディングス。同社の6月末時点の資産総額は約85億ユーロに上る。

ヒポ・アルペ・アドリア銀はリーマンショックに伴う金融危機で資金繰りに行き詰まり、オーストリア政府が2009年に55億ユーロの公的資金を注入して救済し、国有化した。ヒポSEEの売却は、EUの欧州委員会が公的救済の条件として昨年に求めたものだ。

アドベントは欧州復興開発銀行(EBRD)と共同でヒポSEEを買収する。買収額は明らかにされていないが、スロベニアの一部メディアは約1億ユーロと報じている。