2014/11/5

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコ食品最大手ユルドゥズ、英製菓大手を買収

この記事の要約

トルコ食品最大手のユルドゥズ・ホールディングは3日、英製菓大手ユナイテッド・ビスケッツを買収することで合意したと発表した。ユルドゥズはビスケット「マクビティ」などのブランドで知られるユナイテッドの買収により、世界3位のビ […]

トルコ食品最大手のユルドゥズ・ホールディングは3日、英製菓大手ユナイテッド・ビスケッツを買収することで合意したと発表した。ユルドゥズはビスケット「マクビティ」などのブランドで知られるユナイテッドの買収により、世界3位のビスケットメーカーとなる。

ユナイテッドは2006年、投資ファンドの米ブラックストーン・グループと仏PAIパートナーズに買収された。ユルドゥズは両ファンドが持つ株式を取得する。売買額は公表されていないが、消息筋がロイター通信に明らかにしたところによると、債務引き受けを含めて20億ポンド(約25億5,000万ユーロ)を超えるという。

ユルドゥズは1944年に創業。ビスケット・チョコなどを製造販売するウルケルが中核部門で、飲料やマーガリン、乳製品、冷凍食品など多様な食品事業を展開している。2013年の売上高は約70億ドル。

同社は買収を通じて国際展開を強化しており、07年にチョコ大手ゴディバを8億5,000万ドルで買収。13年には米キャンディー大手デメツを2億2,100万ドルで買収していた。

ユナイテッドの13年の売上高は11億5,000万ポンド。ブラックストーンとPAIは2010年から同社の売却を模索していた。米ケロッグ、カナダ教職員年金基金傘下の菓子メーカー、バートンズ・ビスケットも買収に乗り出したとされるが、最終的にユルドゥズが競り勝った。