2014/11/5

ロシア

ロシア、新車購入奨励策を来年以降も継続へ

この記事の要約

ロシアの産業貿易省は10月25日、旧型車を廃車にして新車に買い替える場合に助成する自動車買い替え奨励制度(スクラップインセンティブ)を来年以降も継続することを示唆した。これによって景気減速で低迷している新車市場のテコ入れ […]

ロシアの産業貿易省は10月25日、旧型車を廃車にして新車に買い替える場合に助成する自動車買い替え奨励制度(スクラップインセンティブ)を来年以降も継続することを示唆した。これによって景気減速で低迷している新車市場のテコ入れを図る。

ロシアでは9月からスクラップインセンティブが再導入され、新車の購入者に対して乗用車で4万ルーブル以上、商用車で35万ルーブル以上が助成されている。当初は年内で打ち切る予定だった。

ロシアの自動車市場は景気減速のあおりを受けて不振が続いている。ウクライナ情勢をめぐって欧米諸国がロシアに発動している制裁措置も消費者心理の悪化に拍車をかけている。欧州ビジネス協会(AEB)の調べによると、1~9月の新車販売台数は前年同期比13%減の178万台だった。AEBは先ごろ、今年の新車販売予測を前年比12%減の245万台に下方修正した。(1RUB=2.61JPY)