伊自動車大手フィアットとトルコの持株会社コチ・ホールディングの合弁会社であるトファシュは6日、10億ドルを投じてフィアットの新モデル3種を生産すると発表した。主に輸出向けとなる。設備投資の内容は明らかにしていない。
新モデルの生産台数はセダンが58万台、ハッチバックとステーションワゴンが計70万台で、総計128万台となる。年内に投資を開始し、2016年から2023年にかけて生産する計画だ。
トルコの自動車産業は欧州で5番目の規模を持ち、今年の生産台数は125万台と予測されている。アジアと欧州の間に位置する立地の良さと、労働コストが比較的安価なことがプラス要因となっており、同地へ生産を移管する大手自動車メーカーは多い。
同国の自動車輸出額は昨年215億ドルで、輸出額全体の14%を占めた。輸出台数は82万8,000台で、その70%が欧州連合(EU)向けだった。