ロシアのポリプロピレン大手ビアクスプレンが二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)製フィルムの欧州市場への輸出を開始した。親会社のロシア石化大手シブールが先ごろ明らかにした。最初の輸出先となったのはスペインとボスニア・ヘルツェゴビナで、同社のクルスク工場で生産された製品を両国の印刷業者に納入した。同社は欧州市場への輸出拡大を念頭に、トムスクとノボクイビシェフスクの各工場でもBOPPフィルム生産ラインの稼働を新たに開始している。これにより同社の総生産能力は60%増加し年産18万トンに拡大した。
欧州連合(EU)は同社売上の17%を占め、ポーランド、イタリア、ドイツ、フランス、オランダ、ギリシャ、バルト三国に20種類以上のBOPPフィルムを輸出している。EU以外にはセルビア、イスラエル、トルコに販路を持つ。