2014/12/3

総合 - 東欧経済ニュース

ロシア、アブハジアと戦略提携

この記事の要約

ロシアがグルジアのアブハジアと戦略的提携協定を結んだ。グルジアが北大西洋条約機構(NATO)への加盟を希望していることを背景に、事実上独立状態にあるアブハジアと協力して、南部国境の防衛体制を整備することを視野に入れている […]

ロシアがグルジアのアブハジアと戦略的提携協定を結んだ。グルジアが北大西洋条約機構(NATO)への加盟を希望していることを背景に、事実上独立状態にあるアブハジアと協力して、南部国境の防衛体制を整備することを視野に入れているもようだ。グルジア政府と欧州連合(EU)、米国、北大西洋条約機構(NATO)は協定を強く批判している。

プーチン大統領と「アブハジア共和国大統領」のハジムバ氏は11月24日、◇共同の軍隊創設◇防衛・保安圏の設置◇「社会・経済圏」の統一◇外交政策での協力・調整――などに取り組むことで合意し、協定に調印した。

これに対し、グルジアのガリバシヴィリ首相は「ロシアがアブハジア併合を既成事実化しようとする試み」と協定締結を批判。中央アジアと欧州の安定を脅かすものと警鐘を鳴らしている。マルグヴェラシヴィリ大統領も国際社会に対し、ロシアの「拡大」政策をストップするには「相応の反応」が必要と呼びかけた。

アブハジアは独立への強い意志を持つ一方、クリミア半島併合でロシアの財政負担が増え、アブハジアへの支援が減らされるのではと懸念していた。協定調印を受けて、プーチン大統領が来年の支援額を倍増すると約束したため、当座の懸念は解消した。

アブハジアは黒海沿岸に位置する地域で人口24万人。ソ連崩壊後の1992年にグルジアからの独立を宣言したが、これまでに承認しているのはロシア、ベネズエラ、ニカラグア、ナウル共和国の4カ国に過ぎない。