2014/12/17

ポーランド

住友化学のポーランド子会社、欧州市場にDPF出荷

この記事の要約

住友化学は15日、同社のディーゼルエンジン車用すす除去フィルター(DPF)が欧州で発売される乗用車向けに採用されると発表した。100%子会社の住化セラミックスポーランドで生産し、来年から出荷する。 採用されるのは、チタン […]

住友化学は15日、同社のディーゼルエンジン車用すす除去フィルター(DPF)が欧州で発売される乗用車向けに採用されると発表した。100%子会社の住化セラミックスポーランドで生産し、来年から出荷する。

採用されるのは、チタン酸アルミニウム製のDPF。捕集したすすを燃焼させる際の急激な温度変化に強く、連続してすすを捕集する性能に優れているという。

欧州連合(EU)では、9月導入された新しい排ガス規制「ユーロ6」でディーゼルエンジン乗用車にDPFの標準装備が義務付けられた。住友化学はこれを商機とみて、すでに2011年、ポーランド南西部のヴロツワフに子会社を設立して準備を進めてきた。

今後、商用車やオフロード車にも規制が広がる見通しであることから、同社では、すすだけでなく窒素酸化物を除去する機能を持つDPF(SCRコート用DPF)や、ガソリンエンジン車用パティキュレートフィルター(GPF)のサンプル供給を開始している。