2015/1/7

ハンガリー

ハンガリー政府、墺銀行を戦略提携先として重視

この記事の要約

ハンガリー政府は、銀行業界への厳しい監視姿勢を保持する一方で、オーストリアの金融機関を戦略提携先として重視している。ラザール首相庁長官が現地週刊誌『Figyelo』12月18日号掲載のインタビュー記事で語ったところによる […]

ハンガリー政府は、銀行業界への厳しい監視姿勢を保持する一方で、オーストリアの金融機関を戦略提携先として重視している。ラザール首相庁長官が現地週刊誌『Figyelo』12月18日号掲載のインタビュー記事で語ったところによると、オルバン首相はエルステ銀行のトライホル社長と戦略的会談を行っており、ライファイゼン銀行とも協力関係構築を模索するという。

エルステ銀行の広報担当者は、これまで銀行業界に敵対的な政策をとってきた政府がやっと経済成長への銀行の貢献を認めたと好感すると同時に、今後は事業環境の長期的な安定に配慮して銀行への規制や課税措置を決めるよう要望を述べた。

一方、ハンガリー政府は銀行業界の外資比率を下げる方針を掲げる。昨年夏には独バイエルン州立銀行からMKBバンクを買収。同行を業界上位行に強化するため、中央銀行が資金注入し、資本強化や不良債権処理を支援する計画を打ち出している。