2015/2/4

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

英投資会社MEP、南東欧の食品大手を買収

この記事の要約

英投資会社ミッド・ヨーロッパ・パートナーズ(MEP)は2日、南東欧の食品大手ダヌーブ・フーズ・グループとクレーテス(Clates)・ホールディングの過半数株を買収すると発表した。買収額は公表されていない。手続きは6月末ま […]

英投資会社ミッド・ヨーロッパ・パートナーズ(MEP)は2日、南東欧の食品大手ダヌーブ・フーズ・グループとクレーテス(Clates)・ホールディングの過半数株を買収すると発表した。買収額は公表されていない。手続きは6月末までに完了する予定だ。

ダヌーブとクレーテスは旧ユーゴ連邦地域の大手日用消費財メーカー。傘下に乳製品のイムレク、ムレカラ・スボティカ、菓子のバンビ、飲料のクニャズ・ミロシュを擁する。西欧にも製品を出荷しており、昨年の売上高は4億ユーロを超えた。

MEPは今回の取引について、「南東欧の有力企業に投資する弊社の戦略に沿うもの。旧ユーゴ連邦全域で知られている伝統ブランドを武器に、両社の事業拡大を支えていきたい」とコメントしている。

MEPは1999年の創立。ロンドンのほか、ブダペスト、イスタンブール、ワルシャワに事務所を持ち、42億ユーロを運用する。過去の主な投資例としては、ケーブルテレビ・インターネットプロバイダのSBB/テレマクがある。同社は2013年に米コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)に売却された。