2015/2/11

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニア利下げ、インフレ減速で緩和継続

この記事の要約

ルーマニア国立銀行(BNR)は4日、政策金利を2.5%から2.25%へ0.25ポイント引き下げた。昨年8月の緩和開始以来の利下げ幅は合計で1.25ポイントとなり、過去最低金利を更新した。BNRでは、インフレ率の低下や今後 […]

ルーマニア国立銀行(BNR)は4日、政策金利を2.5%から2.25%へ0.25ポイント引き下げた。昨年8月の緩和開始以来の利下げ幅は合計で1.25ポイントとなり、過去最低金利を更新した。BNRでは、インフレ率の低下や今後の見通しを踏まえ、さらなる金融緩和の余地があるとみている。

上限金利である翌日物貸出金利は0.5ポイント引き下げ、4.25%に設定した。下限金利である翌日物預金金利は0.25%に据え置いた。

原油価格の下落を背景に、ルーマニアのインフレ率は12月に0.8%まで低下し、BNRの目標値(1.5~3.5%)を大きく下回った。1月も予想より低い水準にとどまったもようで、市場では近い将来の利下げを有力視している。

BNRでは利下げ終了後も、預金準備率の引き下げを通じて緩和政策を継続する方針だ。今年の春か夏に開始し、2~3年後をめどに2%まで引き下げる。現在は外貨建て預金で14%、レウ建てで10%だ。

今年のインフレ見通しは従来の2.2%から2.1%へとわずかに下方修正した。来年は2.4%の予想だ。