2015/2/25

総合・マクロ

ズベルバンクが中欧事業を縮小=チェコ紙報道

この記事の要約

ロシア金融最大手のズベルバンクが中欧事業を縮小するもようだ。チェコ日刊紙『リドヴェ・ノヴィニー』が23日、独自に入手した情報を基に報じた。ズベルバンクは報道に対するコメントを控えている。 『リドヴェ・ノヴィニー』が消息筋 […]

ロシア金融最大手のズベルバンクが中欧事業を縮小するもようだ。チェコ日刊紙『リドヴェ・ノヴィニー』が23日、独自に入手した情報を基に報じた。ズベルバンクは報道に対するコメントを控えている。

『リドヴェ・ノヴィニー』が消息筋の話として伝えたところ、ズベルバンクは中欧3カ国のうち、スロバキアとハンガリーの事業を売却する意向だ。チェコ事業は継続する。

スロバキア事業についてはすでに伊ウニクレディト、ハンガリーのOTP銀行、チェコ・スロバキア投資会社のペンタが関心を示しているという。

ズベルバンクは2012年にこれらの事業をオーストリア信用組合連合会フォルクスバンクから買収したばかりで、売却報道は市場を驚かせている。

同社はウクライナ紛争に関連する欧米の対ロ制裁の対象となっており、国外における資金調達が難しくなっている。2014年1-9月期は景気悪化による引当金繰入額が急増して、利益が前年同期から10.1%減少した。