2015/3/25

ハンガリー

仏ヴェオリア、独エーオンのハンガリー発電所を買収

この記事の要約

ハンガリー競争当局はこのほど、仏公益事業会社ヴェオリアの現地子会社ヴェオリア・エネルギア(前社名ダルキア)による独エネルギー大手エーオンのハンガリー発電所買収を承認した。両社は昨年9月に買収契約済みで、年内の手続き完了を […]

ハンガリー競争当局はこのほど、仏公益事業会社ヴェオリアの現地子会社ヴェオリア・エネルギア(前社名ダルキア)による独エネルギー大手エーオンのハンガリー発電所買収を承認した。両社は昨年9月に買収契約済みで、年内の手続き完了を予定する。買収価格は明らかにしていない。

ヴェオリアが買収するのは国内東部にあるデブレツェンとニーレジハーザの発電所で、総熱供給能力が760メガワット、総発電容量が160メガワットに上る。両発電所は燃料である天然ガスの価格上昇と電力価格低下で採算が取れなくなり、2013年秋に稼働を停止した。

ただ、地域暖房サービスはボイラーなどの設備刷新をして継続しており、同事業分野を強化したいヴェオリアにとってこれが買収の目玉となる。買収後は個人顧客数が6万7,000世帯から11万世帯近くに、法人顧客数は数千社から数万社へと飛躍的に増大する。