2015/5/27

自動車

GM、「モッカ」のベラルーシ現地生産を開始

この記事の要約

米ゼネラルモーターズ(GM)はこのほど、ベラルーシの提携先の自動車メーカー・ユニソンで小型SUV「オペル・モッカ」の生産を開始した。ロシア現地生産の中止に伴う措置だ。ロシアへの非関税輸出が可能なことに着目し、今後、ベラル […]

米ゼネラルモーターズ(GM)はこのほど、ベラルーシの提携先の自動車メーカー・ユニソンで小型SUV「オペル・モッカ」の生産を開始した。ロシア現地生産の中止に伴う措置だ。ロシアへの非関税輸出が可能なことに着目し、今後、ベラルーシでの製造車種を増やしていく。

モッカは昨年、ロシアで2万2,800台を売り上げ、オペル・ブランドの販売台数の約3分の1を占めた。ベラルーシ産「モッカ」は年内にロシアで販売が開始されるという。

ベラルーシはロシア、カザフスタンとつくるユーラシア関税同盟(EEU)の一員で、自動車輸出の際に関税がかからない。また、ロシアよりも労賃が安く、税制優遇も適用されるため、GMにとっては一石二鳥の立地だ。9月からはキャデラックなどの高級車ブランドもベラルーシで生産する見通し。

GMは今年2月にオペルの販売台数が前年同月比で86%、シボレーが74%、それぞれ減少したことを受け、3月にロシアにおける両ブランドの生産中止を発表した。ロシアの自動車市場は景気後退の影響をまともに受け、4月は前年同月実勢を41.5%も下回っている。