中国の電子商取引大手アリババはこのほど、ロシアに子会社を設立した。ネット通販市場が急成長する同国に拠点を置くことで、さらなる事業拡大を図る。
アリババグループは1999年の創業。昨年9月にニューヨーク証取に上場し、史上最高の調達額(250億米ドル)を記録した。先月就任したばかりの張勇最高経営責任者(CEO)は国際化を優先する方針を明らかにしており、今回のロシア事業強化もこれに合致する。ロシア・デジタル市場調査会社のイースト・ウエスト・デジタルニュース(EWDN)の調べによると、アリエクスプレスにとってロシアは中国に次ぐ重要市場だ。
ロシア電子商取引市場における中国企業のシェアは着実に増えている。国外からロシアに届く小包の7割が中国からのもので、海外の電子商取引企業のロシアでの売上げに占める中国企業のシェアは約半分に上る。