2015/6/17

ポーランド

ポーランドが最低賃金引上げ、1,850ズロチに

この記事の要約

ポーランド政府は9日、来年から最低賃金を100ズロチ引き上げ、1,850ズロチ(445ユーロ)とする方針を打ち出した。また、公務員の昇給に向けて20億ズロチの予算枠を設ける意向だ。 堅調な経済成長と財政赤字の改善に加え、 […]

ポーランド政府は9日、来年から最低賃金を100ズロチ引き上げ、1,850ズロチ(445ユーロ)とする方針を打ち出した。また、公務員の昇給に向けて20億ズロチの予算枠を設ける意向だ。

堅調な経済成長と財政赤字の改善に加え、今年10月に選挙を控えていることが賃金水準引き上げの背景にある。経済の堅調にも関わらずポーランド賃金水準は比較的低く、先の大統領選挙の争点にもなった。4月の平均賃金は4,123ズロチだった。

政府はまた、財政赤字削減に向けて2010年から公務員賃金の昇給を凍結してきた。しかし、EUによる過剰赤字是正手続きの解除を受けて、公務員予算を増額する。賃上げは一律ではなく、各部署の責任者の判断で決まる。

政府は来年の経済成長が3.6%に拡大し、失業率が7.6%に低下すると予測する。また、財政赤字は今年2.7%、来年2.3%で、いずれもEUの上限値3%を下回るとみている。(1PLN=33.38JPY)