2015/9/9

CIS諸国

ベラルーシ石油化学大手、ルーブル下落で為替差損

この記事の要約

ベラルーシの石油化学大手ベルネフチキム(Belneftekhim)のパブロフ社長は2日、国営通信社ベルタに対し、ロシアから輸入する石油の支払い通貨であるルーブルの下落により為替損失が発生していることへの懸念を示した。ただ […]

ベラルーシの石油化学大手ベルネフチキム(Belneftekhim)のパブロフ社長は2日、国営通信社ベルタに対し、ロシアから輸入する石油の支払い通貨であるルーブルの下落により為替損失が発生していることへの懸念を示した。ただ、正確な損失額を示すのは困難だとしている。

ベルネフチキムは、ロシアから米ドル建てで輸入している石油および他の原料の購入価格を支払い時にルーブルに換算しているため、ルーブルの大幅下落で仕入れコストが増大化している。パブロフ社長によると、同様の決済方法を採る他の国内企業も深刻な打撃を受けているという。

ロシアとベラルーシが合意したエネルギーバランスシートによると、ロシアからベラルーシへの今年の石油輸出量は2,300万トンで、来年は2,400万トンに拡大する。一方、ベラルーシからロシアへの車両用ガソリンの輸出量は今年が180万トン、来年が100万トンを計画する。