2015/9/16

ロシア

テレ2、モスクワで移動通信サービスを開始

この記事の要約

スウェーデンの電気通信企業、テレ2が22日からモスクワで移動通信サービスの提供を開始する。低料金と透明な料金体系で飽和状態にある同市場に食い込む戦略だ。専門家らは1年以内にシェア10%の獲得も可能とみている。 モスクワで […]

スウェーデンの電気通信企業、テレ2が22日からモスクワで移動通信サービスの提供を開始する。低料金と透明な料金体系で飽和状態にある同市場に食い込む戦略だ。専門家らは1年以内にシェア10%の獲得も可能とみている。

モスクワではメガフォン、MTS、ビンペルコム(サービス名「ビーライン」)の大手3社が移動通信サービスを提供する。人口1人あたりのSIMカード普及率は2.17枚と、市場は飽和状態にある。

テレ2は料金の詳細を明らかにしていないが、「他社より安く、透明性の高い料金」でサービスを提供するとしている。

テレ2はモスクワ市場参入に当たって株主であるVTB銀行から160億ルーブル(2億3,500万米ドル)を借り入れ、第3、第4世代(3G、4G)移動通信網の整備を進めてきた。モスクワでは3G、4Gサービスのみを提供する方針で、顧客はスマートフォン利用者に限られる。モスクワの移動通信利用者に占めるスマホ普及率は63%に上っている。

テレ2は2003年にロシアへ進出。現在はロステレコムとの合弁会社T2・RTKホールディングを通じて移動通信サービスを提供する。モスクワ進出で2018年までにロシア3位への浮上を目指す。