2015/9/23

ロシア

仏オーシャンに2500万ルーブルの罰金処分、衛生基準違反で

この記事の要約

ロシア連邦消費者保護局(ロスポトレブナゾール)は15日、仏流通大手のオーシャンに対し、衛生基準に違反したとして2,500万ルーブル(37万3,000米ドル)の罰金支払いを命じた。夏に実施した集中立ち入り検査の結果、数々の […]

ロシア連邦消費者保護局(ロスポトレブナゾール)は15日、仏流通大手のオーシャンに対し、衛生基準に違反したとして2,500万ルーブル(37万3,000米ドル)の罰金支払いを命じた。夏に実施した集中立ち入り検査の結果、数々の違反が見つかったという。これによる営業停止はない。オーシャンが指摘された違反の全てを認めたかどうかは不明だが、一部については誤りを認めて基準順守に向けた対応を約束した。

同局は連邦動植物検疫監督局(ロスセリホズナドゾル)と連携し、モスクワ地域にあるオーシャンの全支店を調査した。その結果、◇冷蔵加工肉製品からリステリア菌および基準を超える大腸菌を検出◇ひき肉に表示と異なる肉が混入◇賞味期限切れ加工肉の販売◇賞味期限切れ食材を加工して販売――などの問題が見つかったという。すでに従業員数百人が停職処分となった。

消費者保護局は同日、米ファーストフード大手のバーガーキングに対しても、衛生基準などの違反を理由に1,540万ルーブル(23万ドル)の罰金を科した。これらの検査をめぐっては、欧米諸国との関係悪化を背景にみるアナリストもあるが、ロシア当局は否定している。(1RUB=1.84JPY)