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2015/9/30

チェコ・スロバキア

チェコ製鉄大手、アゼルバイジャンから鉄道整備の大型受注

この記事の要約

チェコ・モラビアスチール傘下のトジネツケー(Třinecké)製鉄所は23日、アゼルバイジャンから鉄道整備プロジェクトを受注したと発表した。契約額は150億コルナ(約5億5,000万ユーロ)。ゼマン大統領のアゼルバイジャ […]

チェコ・モラビアスチール傘下のトジネツケー(Třinecké)製鉄所は23日、アゼルバイジャンから鉄道整備プロジェクトを受注したと発表した。契約額は150億コルナ(約5億5,000万ユーロ)。ゼマン大統領のアゼルバイジャン訪問を機に調印されたもので、同製鉄所は「大統領の尽力のたまもの」と感謝の意を表した。

対象となるのはアゼルバイジャンが実施している鉄道近代化プロジェクトの第二期工事。バクーからグルジアの首都トビリシを経由し、トルコ北東部のカルスを結ぶBTK線を構成する600キロメートル区間だ。モラビアスチールは第一期工事(317キロメートル)で鉄道レール4万1,210トンを供給した経緯がある。

BTK線が開通すると欧州とアジアを直結する鉄道幹線が生まれ、貨物輸送の需要が見込まれる。(1CZK=4.94JPY)(東欧経済ニュース9月23日号「チェコ、アゼルバイジャンとの通商拡大を狙う」、2010年9月1日号「アゼルバイジャン国鉄、鉄道インフラ近代化」を参照)