2015/9/23

コーヒーブレイク

まだまだ現役「XP」

この記事の要約

マイクロソフトによるサポートが終了して1年半が過ぎた今でも、中東欧ではウィンドウズの基本ソフト(OS)「XP」を使っている企業や個人が多い。他のソフトウエアとの互換性など理由はさまざまだが、これがセキュリティー上の穴にな […]

マイクロソフトによるサポートが終了して1年半が過ぎた今でも、中東欧ではウィンドウズの基本ソフト(OS)「XP」を使っている企業や個人が多い。他のソフトウエアとの互換性など理由はさまざまだが、これがセキュリティー上の穴になる危険がある。

調査を行ったのは、高い検出率を誇るアンチウイルスソフトを開発するルーマニアのビットディフェンダーだ。XPの使用率を国別でみると、ウクライナが41.2%で最も高い。ハンガリーが37.5%、ルーマニアが34%でこれに続く。

「中堅」はポーランド(24.05%)、モルドバ(18.7%)、スロバキア(10.61%)。ブルガリア(6%)とチェコ(4.7%)は比較的低かった。

アップデートをしない大きな理由は、使用しているソフト・ハードウエアとの互換性がないことだ。また、◇新しいOSは使いづらい(慣れていない)◇アップデート時の生産性低下――も問題とされている。

ただ、サポートが終了したため、新たにシステムの弱点が見つかっても、それを修正するソフトは配布されていない。このため、ウイルス感染やハッカーによる侵入を防ぐのは難しい。

ビットディフェンダーは「新OSへの切り替えは、機能面だけでなく、安全を確保する観点からも重要」とし、XPユーザーに対応を呼びかけている。