インド自動車部品製造のサムヴァルダナ・マザーソン・グループ(SMG)がハンガリーで増産体制を整える。11月27日、中部ケチュケメートで新バンパー工場に着工したほか、西部モションソルノクのバックミラー工場も拡張する計画だ。投資総額は310億フォリント(1億ユーロ弱)で、うち77億フォリントを政府助成でまかなう。
バンパー工場新設は今年4月の独ダイムラーからの大型受注に対応する措置だ。ケチュケメートのダイムラー工場に隣接する面積9万4,000平方メートルの敷地に工場を設置する。2018年1~3月に操業を開始し、メルセデス車向けバンパー部品を供給する。
ダイムラーとの契約規模は22億ユーロに上り、この関連で米アラバマ州タスカルーサでもダイムラー拠点付近で工場を整備する計画だ。
SMGではモションソルノクのバックミラー工場拡張を含めて、ハンガリー従業員数が約450人増えると見込んでいる。
SMGは2009年にハンガリーに進出。モションソルノクのほか、モションマジャローヴァーでミラー工場を、ヘジェシュハロムで物流センターを運営する。今年夏時点の雇用数は1,600人だった。
なお、ミラー事業を統括するサムヴァルダナ・マザーソン・リフレクテック(SMR)は今年10月にハンガリー政府と「戦略提携協定」を締結した。(1HUF=0.42JPY)