自動車部品大手の独コンチネンタルは4日、チェコ東部のフレンシュタート・ポド・ラドホシュテム工場で、尿素センサの生産を開始したと発表した。ディーゼルエンジンの排ガス浄化に使われる尿素水(登録商標「アドブルー」)を監視するもので、浄化装置の性能を向上させる効果があるという。
ディーゼルエンジンの排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)の濃度を下げるために採用されている選択還元触媒(SCR)技術では、尿素水を排ガスに吹きかけてNOxを水と窒素に変換する。より多くのNOxを除去するには、常に適量の尿素を噴霧することが必要だ。
今回、生産を開始するセンサは、尿素水の濃度と温度を監視する。これにより、エンジン負荷に応じて噴射量を調整するとともに、尿素水の適正温度を保つ。また、タンク残量も計測することで、必要時にはドライバーに補充をうながす。
すでに複数のメーカーが採用を予定しているという。