チェコ点火プラグ大手のブリスク、ロシア現地生産を拡大

チェコの点火プラグ大手ブリスク・ターボル(Brisk Tabor)は21日、ロシア・トリヤッチ工場で新生産ラインが正式稼動したと発表した。今後、センサを生産品目に加えることも検討中だ。

点火プラグの年産能力を現行の500万本から900万本へ引き上げる。製品は露自動車大手アフトワズなどの現地メーカーに供給する。新生産ラインはすでに設置済みで、3カ月前から試験操業を行っているという。

ブリスクは21年前にロシアへ進出し、幅広い取引関係を築いている。同社の生産全体に占めるロシア工場の比率は10%前後だ。ロシア現地生産の強化で本国チェコの事業拡大が阻まれるとの懸念について同社は「その心配はない」と否定している。

ブリスクは1992年、国営会社ジスクラの民営化で誕生した。点火プラグの生産実績は1935年にさかのぼり、今では世界で五指に入る大手となっている。

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