サムスンSDI、ハンガリーに工場開設

韓国の電池大手サムスンSDIは5月29日、ハンガリーのブダペスト近郊ゲデに電気自動車(EV)用バッテリー工場を開設した。投資額は1,000億フォリント(約3億2,500万ユーロ)。物流コストの削減に加え、欧州顧客の需要に迅速に対応できるようにする。

新工場の床面積は33万平方メートル。2018年4-6月期にフル稼働に入り、年間で最大EV5万台分のバッテリーを生産する。約600人の新規雇用を見込む。

サムスンSDIは韓国の蔚山(ウルサン)、中国の西安にもEV用バッテリー工場を構える。同社は現在、独BMWのEV「i3」向けバッテリーを韓国工場から供給しているが、ハンガリー工場の稼働により輸送路が大幅に短縮する。

開所式に出席したハンガリーのオルバン首相は「政府は2020年までに国内で5万4,000台の乗用車を含め、6万3,000台のEVを登録させる目標だ」と述べた。また、EV所有者に税優遇措置の適用を約束した。(1HUF=0.40JPY)

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